抽出温度と味 — 平均値と標準偏差
コーヒーの味を、同じ手順で何度か評価したとします。結果を1つの数字にまとめると便利ですが、それだけでは「毎回同じような結果だったか」が分かりません。
COFFEE PAPER STUDIO / 抽出温度と味 / はじめの一歩
このページだけでも読めます。興味のある部分だけ読んでも構いません。基礎になじみがある方は、図から読み解く「後から落ちるコーヒーは、全部の味が弱くなる?」へ進んでも構いません。
読む時間の目安:約5分。
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平均が同じでも、
結果の揃い方は違う。
コーヒーの味を、同じ手順で何度か評価したとします。結果を1つの数字にまとめると便利ですが、それだけでは「毎回同じような結果だったか」が分かりません。
平均値(mean)は、数字を全部足して個数で割ったもの。19・20・21 なら、合計 60 を 3 で割って 20 です。
上の A は 20 の近くに集まり、下の B は広く散らばっています。どちらも平均値は 20 ですが、測定値の散らばり方は違います。この散らばりをばらつきと呼びます。
ばらつきの大きさを、1つの数字で表す。
それが標準偏差(standard deviation; SD)です。それぞれの値が平均値からどれくらい離れているかを、まとめて1つの数字にしたもの。上の例では A の標準偏差は 1、B は 10。数字が大きいほど、ばらつきが大きいことを表します。
論文では「20 ± 1」「20 ± 10」のように、平均値の後ろに ± を付けて標準偏差を書くことがよくあります。± の後ろの数字が小さいほど、結果が揃っていたと読めます。
まとめ
平均値:数字の真ん中あたりを表す1つの数。
標準偏差:数字がどれくらい散らばっているかを表す1つの数。
計算を一緒にたどる(飛ばしても大丈夫)
- B の値 10・20・30 の平均値は 20。
- それぞれの値と平均値との差は −10・0・+10。
- 差を2乗して(100・0・100)足し、個数より1つ少ない 2 で割ると 100。
- その平方根 10 が標準偏差です。A で同じ計算をすると 1 になります。
このページの用語
| 用語 | 読み | 英語 |
|---|---|---|
| 平均値 | へいきんち | mean |
| 標準偏差 | ひょうじゅんへんさ | standard deviation; SD |
ふりかえり
平均値が同じなら、各人の答えも同じですか?
解説を読む
同じとは限りません。平均値に加えて標準偏差を見ると、数字のまとまり方の違いが分かります。